マダニの生態を知ろう

 

ダニと言っても人や動物に対して悪さをする内容が違いますよね
どんなに清潔にしている家でも目に見えないダニは潜んでいます。

 

でも、掃除を怠って大量発生させなければ体に害を及ぼすことが
少ないのが目に見えない極小のダニたちです。

 

ところがマダニは、屋外にいて食事(吸血)の時、人間や動物に取り付くんです。

 

どんなダニでも嫌ですが、マダニは吸血だけではなく病気の元となる
病原体の媒介もしているので要注意なダニなのです。

 

マダニって

マダニはクモ綱に属します。
足が4対8本(幼ダニは3対6本)ありますが体の作りは
頭とお腹の区別がつかなく、一体化してます。

 

病原体の媒介をしている主なマダニは

 

・ヤマトマダニ
屋久島以北の日本全土に生息特に東北・北海道の山岳地帯に多い

 

・クリイロコイタマダニ
主に沖縄に生息(九州や本州でも確認されたことがある)

 

・フタトゲチマダニ
日本全土に生息、平地に多く都市部でも見られる

 

・ツリガネマダニ
北海道・関東〜九州・奄美大島で確認されている

 

・シュルツェマダニ
主に北海道〜東北地方・中部山岳地帯に多い

 

・キチマダニ
北海道〜九州、比較的高度の低い山頂部に生息している

 

 

マダニの生息しているところは、草木が茂っている所なら何処にでもいるんです。

 

 

例えば、山や野原は想像つきますよね!
身近なところで言うと庭や公園とか雑草が生えている道路脇などがあります。

 

 

草などに隠れて動物が近くを通るのを待っていいるのです。
マダニには動物の熱や振動、二酸化炭素を感知するセンサーが
ついているから生き物が近づくと素早く飛びつくことができるのです。

 

 

飛びついたマダニは、すぐに移動を始めます。

 

動物なら頭や耳などの毛の薄い部分に丈夫な鋏角で皮膚を切り口下片を
皮膚にめり込ますようにしてから唾液腺からセメント物質の液体を出して
口下片をしっかりと固定して血を吸い始めます。

 

 

一度、血を吸い始めると何日もそのまま吸い続けます。

 

 

ノミや他のダニに刺されると激しい痒みに襲われますが
皮膚を切り裂くのにマダニに刺されてもチクリとするくらいで
寄生されていることに気が付きません。

 

 

だから発見が遅れてしまうのです。

 

 

小さかったマダニが吸血して大きくイボのようになってから
気がつくことが多いようです。

 

マダニの生涯はどのようなサイクルになっているのか

産卵から20日〜30日ほどで孵化して幼ダニになります。
幼ダニは近くを通った動物に寄生して、3〜4日間血を
吸い続け満腹になると宿主から離れます。

 

 

宿主から離れると1週間後くらいに脱皮して若ダニになり
再び宿主を見つけて吸血します。

 

 

若ダニは4〜5日間血を吸い続け満腹になると
宿主から離れます。

 

 

宿主から離れると2〜3週後くらいに脱皮して成ダニになり
再び宿主を見つけて吸血します。

 

 

成ダニの吸血期間はほぼ1週間程度で、キララマダニ属の
ダニは1ヵ月間吸血するものもいるそうです。

 

 

落下した成ダニは高湿度で暗いところが好きなので、物陰や木の葉
の下などに潜んで適温なら数日〜1ヵ月程度で産卵します。

 

その数は300〜数千個!

 

産卵を終えた成ダニはそこで一生を終えます。

 

 

 

成ダニは、吸血前は2〜3mmくらいですが血を吸って宿主から
落ちた時はその100倍くらいの大きさになってます。

 

 

産卵のための吸血なので血を濃縮させながら長い期間吸血します。
マダニの種類によっては逆に10分程度で満腹になるものもいます。

 

(日数等はダニの種類や環境によって変わってきます)

 

 

冬でもマダニの活動は止まらない

マダニは1年を通して活動しているので、冬でも油断できません

 

 

マダニは種類によって住み分けがされてきていましたが
最近ではそれも崩れてきているようです。

 

 

その中でも全国的に見られるフタトゲチマダニは、冬は幼ダニで越冬をします。
冬眠をしているわけではないので、生き物が近づけば寄生します。

 

 

季節のサイクルとしては

 

寒い地方を除いて5月上旬くらいから活動が活発になり
初夏から夏にかけて成ダニ数が多くなります。
(マダニは外気温が15度以上になると活動期になります。)

 

 

 

マダニのライフサイクルからすると初秋くらいに産卵した卵が
孵化し始めますので越冬は幼ダニや若ダニが多いようです。

 

 

 

冬に被害があったことを聞かないのは、人間や犬が山や野原などに
出かけていかないからでしょうね

 

 

狩猟期間中(10月下句から2月中旬の間)は
猟犬がマダニの被害にあっているようです。

マダニが寄生する恐怖

マダニは吸血する前に唾液に含まれる酵素で宿主の皮膚を溶かしながら
鋏角で皮膚を切り開いて口下片を差し込んで吸血します。

 

 

 

しっかりと皮膚に食い込ませるために唾液線で作られるセメントの
ような物質をだして口下片のまわりを固めます。

 

そのためにダニに気がついて引っ張ると口下片を皮膚に残したまま
体がちぎれてしまうのです。

 

 

マダニは吸血した血液から栄養成分だけを取り出し体の中に濃縮させます。
そして余分な水分や唾液を宿主の体に戻すのです。

 

 

この時にマダニを媒介としているウイルスや細菌、原虫、リケッチアが
宿主の体内に送り込まれてしまうのです。

 

 

ウイルスや細菌、原虫、リケッチアなどが宿主の体内に送り込まれるのは
およそ48時間以降だと言われています。

 

 

マダニに噛まれてしまったら

マダニが皮膚に突き刺さっているのを発見したら
そのままにするのは気持ち悪いでしょうが、自分で引き抜くのはやめて下さい。

 

マダニは、頭をガッチリ皮膚に食い込ませていますので
無理に引き抜くと体だけ千切れて頭が皮膚に残ってしまいます。

 

 

マダニの体を潰さずに犬の体から引き抜く為のピンセットが売られています。

 

 

はさんで抜くだけ。マダニを潰さず、マダニの口器をしっかりはさんで、皮ふに残さない。
特殊な先端部で、ダニをつぶさずキャッチし、マダニの口器をしっかりはさんで皮ふに残しません。


医療用マダニとりピンセットP

 

このピンセットが手元にない場合は動物病院へ行って処置してもらいましょう。
人間の場合は、皮膚科へ

 

ウイルスや病原菌を保有しているマダニだった場合に起こる症状

 

マダニに噛まれた場所が腫れてしこりが広がってきます。
手足のしびれや関節炎・発熱などの症状がでてきたら
すぐに病院へ

 

 

 

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